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バッタ

更新日:2025年9月14日






山深い

祖母の実家でのこと



稲は


青々と

真っ直ぐ

伸びていた



朝の涼しさが

まだ残る頃から



一人

バッタ取りに

夢中だった



いつの間にか


日が傾き

暑さが

和らいできた



ツクツクボウシや

ヒグラシの 


鳴く声が

遠くに消えていく



急に物悲しくなって

家に帰りたくなった



ふと

バッタが入った

かごを見る



バッタにも

家族が

いるかもしれない



そっと

虫かごの蓋を

開けた



私は

バッタがいなくなった

かごを持って



とぼとぼ

畦道を歩いて

祖母の家に帰った



★★★



この詩の挿絵は自作の墨絵です。


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