パープルバサラ
- Spiritgift8(スピリットギフト8)

- 2025年7月14日
- 読了時間: 2分

千年以上前から
存在している
「パープルバサラ」という
小さな国
人々の住処は
険しい山々に
囲われている
この国に住む
祖母トキエは
孫のコウタに
紫色の服を
プレゼントした
コウタはトキエに
「おばあちゃん、
ありがとう
綺麗な紫色だね」
と言った
すると
トキエは
紫色の服について
話始めた
「パープルバサラには
染料になる花が
たくさん咲いているのよ
中でも
赤色のめしべを持つ
白い花と
青色のおしべを持つ
黒い花は
重宝されている
赤いめしべと
青いおしべを
煮詰めると
紫色の染料ができる
その紫色の染料で
染め上げたのが
コウタにあげた
紫色の服なのよ
この紫色の服には
魔除けの効果があると
言われているの
八百年ぐらい前に
この国にいる
お医者さんが
小さな島に住む住人に
病気になってしまったから
治療に来てくれないかと
頼まれたのよ。
その小さな島に行くには
まず険しい山を
超えないといけない
山には危険な
生き物もいる
山を超えた後も
波が高く
荒れやすい海を
渡って行かないといけない
お医者さんは
最初は
躊躇したんだけど
困っている人を
放っておけないから
勇気を出して
小さな島に
行くことにしたのよ
その時
赤色のめしべと
青色のおしべを
煮詰めて作った
紫色の染料で染めた
服を着ていったのよ
すると
山でも危険な生き物に
出会わず
海の波は
穏やかだったから
無事に
小さな島に
着いたのよ
小さな島の
住人は
満足に
食べられないほど
貧しかったんだけど
お医者さんを
精一杯
もてなしてくれて
島に伝わる踊りで
歓迎してくれたのよ
お医者さんは
とても感動した
ものだから
病人を治療して
この国に
戻った後も
週に三回ほど
紫色の服を着て
病気やケガの
予防や治療に
小さな島に
行くようになったそうよ
お医者さんの話は
国中に広まり
パープルバサラでは
親から子へ、
子から孫へ
紫色の服を
送るのが
習わしになったのよ。」
トキエが
話終えた後
コウタは
胸の奥が
暖かくなるのを
感じていた





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