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雨粒と花の香と

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幾重にも重なった

花びらに


雨粒が落ちる


ゆっくりと

花びらの

奥深くまで


雨粒が

染み込んでいく


花の香を分けてもらう


花の香が

溶け込んだ雨粒が


落ち込んだ背中を濡らす


やまない雨はない

いつかきっと

花ひらくよ


そう思った時


人知れず静かに咲く

花が瞳に映った


雨粒に光が

乱反射していた

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