妻が死ぬのはいやだ
- Yoshio Kobayashi
- 2025年11月13日
- 読了時間: 2分

妻の他界によって、シルバーバーチに出会ったのですが、それ以前は 神の事、死後の世界の霊界の事、守護霊の事など、ほとんど考えていませんでしたね。
死んだら、消滅して終わりだと思っていたので、たまに「死」のことを考えると怖くて仕方ありませんでした。
死ぬって嫌だなあ、と漠然と思っていました。
ある時期、勤めていた会社の総務部に在籍していたので、従業員のご家族、取引先のご家族などのお通夜や告別式には多く参列させていただきました。
しかし、身近な方ではないので、大きく心が揺さぶれることもなく、ただ、総務部の仕事の一環として参列していました。
妻の他界以前に私は身近な人の「死」を経験していませんでした。
「死」は私にとって、まだまだ他人事でした。
妻が癌であるとわかった時は、とてもショックでしたが、妻が死ぬということは全く考えていませんでした。
「死ぬわけないよ、大丈夫だよ」
ステージ3で決して楽観できる状態ではないのですが、なぜか、そう思っていました。
だって、妻が死ぬわけないでしょう。
妻もそのように思っているように見えましたが、今、考えると実際のところはわかりません。
妻は私と違って、強い心の持ち主です、死の怖さを私には見せないようにしていただけかも知れません。
癌がわかってから、一年後、「死ぬわけないよ、大丈夫だよ」と呑気に言っていられない状態になってきました。
「妻は死ぬかもしれない」と少し、不安になってきました。
妻の容態は一日一日と悪くなってきます。
リンパまで転移していたので、手術はできず、最初から放射線治療でした。
二回 入院して合計五十回近く照射しましたが、思ったように癌は小さくなりませんでした。
残されたのは、抗がん剤治療だけです。
入院しているとき、抗がん剤治療で苦しんでいる他の患者さんを多く見た妻は効くかどうかわからない抗がん剤治療を拒否しました
その妻の決断で一挙に「死」が近づいてきました。
妻は抗がん剤治療のデメリットをいろいろ調べて、それを私に教えて、私を説得してきました。
私は合意するしかありません。
でも、私は諦めるわけにはいきません。
三大治療以外の代替治療を見つけることにしました。
保険が効かないのでどれも高額ですが、何とか会社に前借りして一番良さそうな代替治療を行うしかありません。
きっと奇跡は起こります。
必ず、妻は助かります。
「妻が死ぬのはいやだあ」
だんだん、居てもたってもいられなくなった私は妻に隠れて泣いていました。





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