原因結果の法則
- Yoshio Kobayashi
- 11月10日
- 読了時間: 3分

「地上世界には不正、不公平、不平等がよく見られます。
不完全な世界である以上、それはやむを得ないことです。
しかし霊的法則は完全です。
絶対に片手落ちということがありません。
一つの原因があれば、数学的正確さをもってそれ相応の結果が生じます。
原因と結果とを切り離すことはできません。
結果は原因が生み出すものであり、その結果がまた原因となって次の結果を生み出していきます。
その関係が終わりもなく続くのです。
もしもその因果関係が人為的に変えられ、利己主義者が博愛主義者と同じように霊的に成長することが可能であるとしたら、それは神の公正を根底から愚弄することになります。
自分が蒔いたタネは自分で刈り取る---そうあらねばならないのです。」
『シルバー・バーチの霊訓 (九)』
(近藤千雄訳)
「原因結果の法則」は霊的法則の中でも大切な法則で一般的な自己啓発本でも「原因結果の法則」は良く出てきます。
文字通り 結果は原因があるからで、良い原因には良い結果が生じる「善因善果」、悪い原因には悪い結果が生じる「悪因悪果」ということです。
これは公正で完全なる法則で、地上界のように人によって忖度されて 結果が緩くなったりはせず、同じアルゴリズム(計算方法)が使われているはずです。
簡単に別の言い方をすると、自分で蒔いた種は自分で刈り取らなければならないということです。
この法則は今回の人生だけの問題ではなく、前世の悪い原因の結果を今回の人生で受けとめたり、今回の人生で大きな悪い原因を作ってしまったときは、来世でその結果を受けるようになります。
人間は日々の生活の中で小さな悪い原因を作ってしまいますが、小さな原因の時は今回の人生で悪い結果を受けるようになります。
そして、人間は地上だけでなく、霊界でも悪い原因(カルマ)を次々と作ってしまうもので、カルマを全部返してしまうと、苦しみが無くなり、完全になってしまいます。
しかし、人間は完全ではありませんので、カルマを次々と作ってしまうものなのです。
原因結果の法則は必ずしも地上生活中に成就されませんが、いつかは成就されます。
必ず成就されます。
しかし、いつ成就されるかという時期はわかりません。
原因の大きさ 性質によるからです。
今回の人生で結果の出るものもあれば、今回の人生では結果の出ないものもあります。
いずれにしろ、原因結果の法則の根本の目的が永遠の霊の進化にあるのは間違いありません。
私たちの人生の中で次々と小さなカルマを作ってしまうのは永遠の旅路の中で想定済みの仕方のないことなので、カルマを作ってしまうことにおびえ過ぎずに、カルマによる悪い結果と遭遇したのなら、ひとつひとつを謙虚に反省して、いつまでくよくよせずに忘れてしまうのがいいかもしれませんね。




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